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2021年06月11日

「負荷」かけると、肉体も頭脳も能力が伸びる

「負荷のかけ方」についてもっと知ろう! 
 ガロア通信第12号のテーマは「負荷」です。 (この文章は、2010年1月発行の「ガロア通信」からのコピーです。)
 「負荷」とは、読んで字のごとく「荷を負うこと」とか「負担」といった意味です。
 体を横にしているより立っている方が負荷が大きく、歩くより走る方が負荷が大きいものです。また、簡単なクイズより、難しいクイズの方が脳への負荷が大きいものです。
 この「負荷のかけ方」を知っていると、効率よく体や脳を鍛えたり、健康を増進したり、老化を遅らせたりすることができるのです。 
 ガロア通信第12号では、この「負荷のかけ方」について説明したいと思います。

能力に応じた負荷をかけると集中力が増し、学習効率が非常に良くなる!
 脳科学者として現在マスコミなどから脚光を浴びている東工大大学院の茂木健一郎教授は、「脳を活かす勉強法」の極意の一つに「集中力」をあげ、次の3つが重要な要素だとしています。

速さ ― 作業のスピードを極限まで速くすること
分量 ― とにかく圧倒的な作業量をこなすこと
没入感-周囲の雑音が入らないほど夢中になること

 勉強でも仕事でも、ゆっくりやるより速くやった方が負荷が大きくなります。また、分量も少しやるよりたくさんやった方が負荷が大きくなります。
 そして、負荷が大きくなると、どうしても今やっていることに意識を集中せざるをえなくなってしまうのです。
 そしてさらに、集中して仕事をするとその仕事がはかどるだけでなくその仕事をする能力が向上していくのです。
 勉強する場合でも、集中して勉強するとたくさん学べるだけでなく、学習能力そのものが向上するので、勉強することを習慣づけて継続していると、より短い時間でより多くのことを学べるようになってくるのです。

速さ
 英語CDを聞くときも、同じCDを何度も聞いていると飽きてきて、聞きながら別のことを考えたりしがちです。しかし、2倍速3倍速と速くしていくと聞きづらくなるので、聞き逃すまいと意識を集中するようになります。そして、意識を集中すると聞いたものがより頭に入りやすくなります。それだけでなく、2倍速で聞いた場合は、聞くのに必要な時間が半分ですみます。しかも、速く聞いたことにより頭の回転が速くなり能力開発にもなるという訳です。一石二鳥どころか一石三鳥ともなるのです。

分量
 大抵の英単語には、その意味に対応する日本語の訳が複数あるものです。初心者は英単語の意味を1つだけ覚えようとすることが多いですが、慣れてきたら、意味を一度に2つずつ覚えるようにし、さらに慣れてきたら3つずつ覚えるようにすると集中力が増し覚えやすくなるものです。
 英語の短文を覚えるときも似たようなことが起こります。
 最初は、文を1つだけくり返し書いて覚えた方が覚えやすいものですが、長期に渡ってコツコツと短文を覚え続けていると、その作業に慣れてくると同時に記憶力が良くなって能力に余裕が出てくるので、勉強しながらも別のことを考えたりするようになってしまいます。

 そのような場合、一度に2つの短文を覚えるようにすると、負荷が増えてまた集中せざるをえなくなるので、短文を覚えるのが速くなります。さらに勉強を続けていると、脳のキャパシティ(容量)にさらに余裕が出てきてまた集中力が落ちてきます。そんな場合は、一度に3つの英文を覚えるようにするとまた集中できるようになります。このように、一度に書いて覚える英文を4つ、5つと増やして負荷を増やしていくことで、集中力を維持しつつ同じ時間で学ぶ量を増やしつつ、集中力と記憶力を強化することが出来るのです。
 
 書く回数で言えば、英語の短文を書いて覚える場合、最初は10回も20回も書く必要があったりするものです。しかし、慣れてくるに連れて次第に書く回数を減らしていくと負荷が増え、集中力を維持しつつ同じ時間で学べる量が増え記憶力も強化されていきます。これを何年も続けていると、1回書いただけで覚えられるようになり、仕舞いには書かなくても読むだけで完璧に覚えられるようにさえなってくるものです。
 単語を覚える場合でも全く同じ事が言えます。大学受験のための勉強なら、書かないで読むだけで覚えるようにするのも効果的です。

便利で楽な生き方ばかり選んでいると、自分自身の中にある能力を失うことになる!
 名古屋大学の池内了教授は、「便利さとは、自分自身の中にある能力を失うことだ」と述べています。
 「便利だ」「楽だ」ということは、負荷がより小さいことを意味します。そして、負荷がより小さいということは、ガロア通信第3号の「体の使わない機能・能力は衰える!https://garoa.ti-da.net/e2883851.htmlで述べたように、体の機能や能力が低下してしまうことを意味するのです。
 例えば、車に乗ると確かに便利ですが、歩くことが減ってしまうと足腰が弱くなってしまうということです。

 学習面でも同じです。
 ほとんどの生徒達は、授業で習ったものをすぐその場で覚えようとせず、後で時間をかけてゆっくりと覚えようとします。確かにその方が楽に覚えられるものです。しかし、楽をする、つまり脳にかかる負荷を減らして覚えようとすると、記憶力は強化されないのです。
 ですから、今は出来なくても、授業中に習ったことはすぐその場で全て理解し覚えようと努力することが大切です。これを実行している生徒はしだいに理解力と記憶力が強化されてきて、だんだん授業中に学んだものは授業中で全て理解し覚えられるようになってくるものです。

 ただ、一度覚えたものでも、復習しないと忘れてしまうものです。ですから、家庭学習として授業中に学んだものを復習することはとても大切なことです。
 授業が終わると部活だけをやり家でもあまり勉強する時間がないのに成績が良い生徒がたまにいます。そういう生徒は理解力や記憶力が鍛えられていて、学んだものを授業中だけでほとんど理解し覚えてしまうことが出来ているのです。
 一度理解し覚えたものは、復習するにもあまり時間がかかりません。それで、家庭学習の時間が短くても、とても良い成績を取ることが出来るのです。

適度に負荷をかけることは楽しいことだ!
 子ども達が重いのを持ったりかけっこをしたりして喜んだりするように、適度に負荷をかけることは楽しいものです。ゲームでも、どんどん難しい課題をクリアしていくことは楽しく、簡単すぎるゲームは楽しくないものです。簡単すぎる課題をクリアしてもドーパミンは分泌されないが、難しい課題ほどクリアしたときにはドーパミンがたくさん分泌されるからです。

 ドーパミンとは、快の感情や意欲、学習などに関わる神経伝達物質で、難しいクイズが解けたときや、困難な課題をクリアできたとき、ほめられたときなどに脳の中に分泌され心地よさを感じさせるホルモンです。

 勉強も、嫌々ながらやっているとドーパミンは分泌されませんが、自分から進んでいろんな課題に挑戦しながらやっているとドーパミンが分泌され、楽しく勉強できるようになります。そして、結果的には成績も伸びて学習能力も向上し、楽しく勉強できるようになる訳です。
 ですから、勉強はダラダラやるのではなく、全力投球してやるようにしましょう。

負荷のある生活をしよう!
 普段の生活でも、何か目標を見つけては挑戦して負荷をかけるようにしていると、生活に張りが出て充実した生活が送れるようになります。
充実した生活は、体の細胞を活性化させ病気に対する抵抗力を強め、老化をも遅らせてくれるものです。 
 ただ、負荷を増やすと疲れるものです。疲れたら休むこともとても大切なことです。  


Posted by ガロア at 13:45Comments(2)教育・福祉

2018年08月31日

ベーシックインカム

 近年ベーシックインカムやベーシックキャピタルの問題が話題になっているが、議論する上で非常に大切なものが一つ見落とされているように思う。

 ベーシックインカムてあろうとベーシックキャピタルであろうと共通することは、人の生き方と社会に大きな影響を与える大改革だということである。そして、社会も人も「急激な変化」に弱い存在である。

 宝くじで大金を当てた人が身を滅ぼす話はよく聞くものだが、大金を受け取る前に十分な教育を受け、最初は少額ずつ金を受け取るようにするなどの措置がなされれば、問題は大幅に改善されるはずだ。

 ベーシックインカムやベーシックキャピタルの場合も、どちらが良いという問題ではなく、そこまでに至る過程が大切だと考える。

 今簡単に考えを述べれば、最終的にはベーシックインカムを目標にするが、最初はノーベル平和賞を受賞したバングラデシュの経済学者、ムハマド・ユヌス氏が提案する『「誰でも起業家になれる」世界』から始めるのが良いのではないだろうか。

「バングラデシュの経済学者、ムハマド・ユヌス氏」
『ベーシックインカムは、幸せを生まない』
https://newspicks.com/news/2991429/body/?ref=user_3548070

 現代の学校教育では、起業家になるのではなく「サラリーマンになる」ための教育が行われている。つまり、「出力型の教育」ではなく「入力型偏重の教育」が行われている。「誰でも起業家になれる」ようにするためには、まずそのことを改めなければならない。

 その次の段階として、ベーシックキャピタルを実施し、最終段階としてベーシックインカムを導入するわけだ。共産主義が失敗した二の舞を避けるためにも、「誰でも起業家になれる」教育と環境づくりは継続し、資本主義の精神は維持するというわけだ。
 そして、学校教育にこの「誰でも起業家になれる」「出力型の教育」を導入することが、21世紀の世界でも日本が活躍できるために必要不可欠なことなのだ。  


Posted by ガロア at 19:04Comments(0)

2014年06月17日

小さな「違い」や「変化」「動き」に「気づく感覚」を養成しよう!

(注 これは、2011年3月に書いた記事です。)

小さな「違い」や「変化」「動き」に「気づく感覚」を養成しよう!  
 ガロア通信第18号のテーマは「気づき」です。
 去る1月25日、読谷中学校で興南高校の我喜屋監督による講演会がありました。
 みなさんご存知のように、我喜屋監督率いる興南高校は去年、甲子園大会で史上6校目となる春夏連覇(はるなつれんぱ)を成し遂げました。

 興南高校の選手たちは、「ちびっこ軍団」と呼ばれるほど他の学校の選手たちより身長も低く体力もそれほど優(すぐ)れているというものではありませんでした。ところが、ピンチにも動じない強い精神力と冷静な試合運びは、全国一レベルの高いものでした。

 例えば、夏の大会準決勝の報徳(ほうとく)学園との試合では、連投の島袋投手が打たれて2回までに0-5とリードされていました。しかし、興南高校の選手たちはガッカリしたり動揺したりしませんでした。3回以降(いこう)島袋投手は配球を修正して立ち直り、他の選手たちも報徳学園のピッチャーの球にタイミングを合わせていき6-5で逆転勝ちしました。
 
 私は、興南高校の選手たちが他の学校の選手たちに比べて、ピンチでも動揺しない強い精神力を持ち試合運びもうまいのに驚き、「いったいどんな練習をしてきたのだろう」と強い関心を持っていました。
 それで、我喜屋監督の講演だけでなく、インターネットでも調べて、やっとその理由が分かってきました。

毎日の体操やボール拾い、道端に落ちているゴミを拾うなど、誰でもできることを全力でやる選手は大きな事ができる!
 『興南高校野球部では、小さなことに気付く習慣を身につけさせるために、毎朝6時10分から好きなところを散歩させる。
 五感を研(と)ぎ澄ますために一人で歩きながら何かを見て、感じてくる。花でも草でも、指でつまんで匂(にお)いをかいでくる。そして、帰って来てから1分間スピーチをする。
 そのうち、散歩中にゴミが落ちていることに気づき拾ってくる生徒が出てきた。そして、散歩中にゴミ拾いをする選手が増えると、試合での選手たちの送りバントの成功率があがった。』
(以上は、我喜屋監督の話をまとめたものです。)

「散歩やゴミ拾い」と「バントの成功率」の関係は「気づき」である!
 「散歩やゴミ拾いと、バントの成功率の間に何の関係があるんだ」と疑問に思う人もいると思いますが、それが大ありなのです。

 とてもよく似た双子に初めて会った場合、最初は2人の「違い」に気づかず、見分けることが難しいものです。しかし、何度も会ったりしているうちに次第に2人の間の「違い」に気づき、見分けることができるようになってきます。このとき「気づく力=感覚の鋭い人」は、2人の間の「違い」にすぐに気づき、2人を見分けることができるのです。この「気づき」を得るための五感の訓練が、興南高校の朝の散歩だったのです。

 ただ漫然(まんぜん)と道を歩いていたのでは、道端に花が咲いていようとゴミが落ちていようと気づかないことが多いものです。ましてや、道端に咲いている花や草の匂(にお)いなどには気づくはずもありません。さらに、それらが日によってどう「変化」していくかということにもなかなか気づくものではありません。

 しかし、生徒たちは後で1分間スピーチをしないといけないので、周囲を一生けんめい観察しながら散歩せざるを得ない。そしてその結果、生徒たちの観察眼は鍛錬(たんれん)され、試合でも生かされるようになったというわけです。
 興南高校の生徒たちは、バントや盗塁をするにも監督の指示でやるのではなく、選手自身が相手の選手の状況を見て判断してやっているとのことです。選手の状態は、遠くにいる監督よりすぐ近くにいる選手たちの方がよく気づくことができ臨機応変(りんきおうへん)に対応できるからです。

 ヒットを打たれた後やエラーした後などに相手の選手たちが動揺(どうよう)していたら、バントしたり盗塁したりしてさらに相手をかく乱する。また、味方の選手がミスをおかしたりしたら、すぐさま励ましの声をかけてあげたりアドバイスしたりするのです。

 ちなみに、プロ野球の名選手と呼ばれた人たちの話を聞くと、ピッチャーが投球前に手をグラブに突っ込んだ時の腕の筋肉の「動き」を見て次投げる球種が分かったり、塁(るい)にいる選手のクセをつかんで盗塁しようとしているかいないかを見分けたりしていたこともあるようです。そういうことは、相手をよく観察し、そのことに気づく感覚を養っていたからできた技(わざ)なのです。

 また、我喜屋監督は「試合中にはガッツポーズをしたりするな」と指導しています。ガッツポーズをしたりすると、その間相手の「変化」や「動き」に注意を払うことができないからです。常に試合の状況を把握(はあく)し、次どう行動するか判断するためには、ガッツポーズなどしているヒマは無いということです。

自分から進んでやる「あいさつ」や「ゴミ拾い」が、「ピンチに動じない強い精神力」を生む!
 次に、興南高校の選手たちの「ピンチにも動じない強い精神力」が、どう養成(ようせい)されたかについて説明します。それはなんと、

 「人が見ていようといまいと、ゴミが落ちていたらゴミを拾う」「相手が誰であろうと、自分からあいさつする」つまり、「状況や相手に関係なく、やるべきことをちゃんとやる」という日頃からの姿勢と実践(じっせん)が、「状況や相手に影響されない強い精神力」を生んでいたのです。
 ゴミ拾いも、みんなとはやるが、一人のときや家ではやらないというのは、もちろん駄目なわけです。
 試合でも、相手が弱いチームだからとなめてかかったり手を抜いたりしない。逆に相手が強いチームだからと力(りき)んだりしない。
相手がどんなチームであろうと、ただ漫然(まんぜん)と相手を見るのではなく、感覚を磨くために、小さな「変化」や「動き」も見逃さないように全力で注意を払う。

 これらのことは、野球だけでなく、他のスポーツや人間関係、勉強などにも言える非常に大切なことです。
 親や先生が見ていたらまじめにやるが見てないときは怠(なま)けたりするような陰日向(かげひなた)のある態度では、対戦相手や状況が変わると動揺したりするピンチに弱い人間になってしまいます。

 また、クラスメートがカワイくてもカワイくなくても、イケメンでもイケメンでなくても同じように接する。相手が怖い上級生でもペコペコせず、また相手が弱い下級生であっても威張(いば)ったりしないで同じように接する。

 テストで悪い成績をとってもガッカリして落ち込んだりしない。逆に良い成績をとっても喜び過ぎて慢心(まんしん)したりしない。このように、スポーツでも勉強でも、どんな状況であろうと、どんな結果であろうと、やるべきことに意識を集中する。
 これらの日頃の積み重ねが、「ピンチに動じない強い精神力」を養成することになるのです。

 興南高校では、「眉毛(まゆ)を剃(そ)ったりしない」ということも指導しています。「他人にどう見えているか。どう言われているか」などと気にしているようでは、相手や状況によっては力を発揮できない人間になってしまうからです。

 ただ、マナーはちゃんと守り、「身だしなみ」や「言葉遣(ことばづか)い」はきちんとやるようにとも指導されています。

 「眉毛を剃る」のは、人目を気にしてのことなのですが、「身だしなみ」や「言葉遣い」をきちんとするのは、相手に対する敬意(けいい)を表すことだからです。
 「人目を気にする」行為と「相手に対して敬意を表す」行為とには、大きな「違い」があるのです。
  


Posted by ガロア at 07:34Comments(0)

2012年07月17日

21世紀型の教育改革を望む

 これは、10年くらい前に私が新聞に投稿したものですが、再度ここに公開して、真の教育改革の必要性を訴えるものです。

     21世紀型の教育改革を望む
 現在教育改革が行われているが、それはまだ21世紀の情報化社会に十分対応しているとは言い難い。それで、あえて現在の教育制度と学校の改革すべき点について訴えていきたい。

     入力型教育だけでなく出力型教育にももっと力を
 一つ目は「入力型教育だけでなく出力型教育にももっと力を入れるべきだ」ということである。現在産業界では、起業家やリーダーシップのある人材が、求められているし、情報化社会では情報の中身を創り出せるような人材が、必要とされている。だが、現在の学校ではそういった人材の育成が非常に難しい状況にある。現在優秀な高校生の多くが進学校に進学しているが、進学校では、普通高校よりも授業時間数が多く学習量も倍近くある。それで生徒たちは、与えられたものをこなすだけで精一杯で、他のことをする余裕があまりない。これでは受動的になるだけで、起業家や情報の創造者になることは難しい。なぜなら創造するということは、入力ではなく、出力であり能動的なことだからだ。入力型教育に偏り過ぎているのは、何も進学校だけではなく普通高校などでも同じである。
 日本では大学でさえも、教室では講師が一方的に授業が進め、学生たちはただ受動的に講義を聞き流しているだけである。小・中・高と、幼少のころから受動的で入力型の教育しか受けて来なかった学生たちには能動的に出力するための能力が育っておらず、大学でも、そういう訓練がなされていないからである。

 出力型教育と言ってもピンとこない方も多いと思うので、その例として「テーマ学習」について説明しておきたい。 
まず、個人あるいはグループで、学校の授業に関係なく好きなテーマを一つか二つ自由に選ぶ。そして、本やインターネットなどで調べてもいいし、歩き回って調査しても、自分で実験しても、良く知っている人から習ってもいいから、とにかく自分のテーマについて理解を深め、まとめていく。そして定期的に中間報告も行う。学期末には文書や図表などを使って発表会を開き質問を受け付ける。テーマは学期ごとに変更してもいいが、同じテーマでずっと継続しても良い、といったようなものである。
 情報化社会に対応できるような人材を育てるためには、このような出力型教育を小・中・高・大学で本格的に行うべきである。

     算数・数学・英語は、学年制の廃止を
 二つ目は「せめて算数・数学・英語だけは、学年制を廃止すべきだ」ということである。
 現在学校では、実に非効率で弊害の多い学習指導が行われている。算数・数学・英語は積み重ねの教科で、基礎の部分が十分できていないとその後の学習が困難になるという特徴がある。つまり1年の教科書が分からないと2年の教科書が分からず、2年の教科書が分からないと3年の教科書を理解することはできないということである。しかし学校では、3年になると、たとえ1年、2年のが分からなくても3年の教科書を教えるのである。生徒が授業を理解していようといまいと関係なく、教師は授業を進めていかざるを得ないのだ。

 ここで言っておくが、かけ算が分からないとわり算は絶対にできない。それにもかかわらず、たとえかけ算ができなくても、時間が来るとわり算を教えるのである。そのため、授業についていけない生徒たちは、授業中自分自身を押し殺して、ただ無駄に時間を過ごさざるを得ない。そしてそれが毎日毎日、しかも小学、中学、高校と10年以上も続くのである。その結果学習意欲のない無気力な生徒たちが数多く育てられている。何という大きな社会的損失であろうか。何よりも当の生徒たちが気の毒でならない。このことが学級崩壊や、いじめ、不登校の大きな原因の一つにもなっているのではあるまいか。

 それから、基礎がしっかりしていないために方程式の計算ができない高校生も少なくないが、基礎から勉強していけば小学生でも方程式の計算はできるようになる。それなのに現在の教育制度では、つまずいてしまっている生徒たちをどうすることもできないでいる。多くの優秀な人材をこのように見捨てざるを得ない学年制は1日も早く廃止し、生徒一人一人がその習得度に応じて学習できるような制度をつくるべきである。言っておくが、基礎から順序よく勉強していけば、すべての生徒が今よりも遥かに高いレベルまで学習できるのである。

     試験と評価制度の改革を
 三つ目は「試験と評価の仕方を改革すべきだ」ということである。
 現在学校では、試験は実質的には生徒間に優劣を付けるために行われているにすぎないので、試験後の補習などはあまり行われていない。情報化社会で生き抜く力を付けるためには、その子が持っている可能性を最大限に引き出してやることが必要である。だから試験は、その生徒が学んだところをどの程度理解し身につけたかをチェックできるように作るべきである。そして、試験の結果弱点が見つかれば必ず補習し、十分に習得してから、次の段階の学習に進むようにするのである。

 理想的には、現在の中間テストや期末テストは廃止し、英検や数検などを学校用に改良して百ぐらいの級に分類した検定試験をつくり、年に5、6回は試験を受けられるようにしたらいいと思う。そして「英検二級以上を取った人は大学受験の時に英語の試験を免除する」といったことが現在でも一部の大学で行われているが、新しい検定システムも大学入試に本格的に活用すれば、受験生の負担もかなり軽減されるのではないだろうか。

 最後に、日本の将来のために、そして何よりも生徒たち本人のために、一日も早く21世紀型の教育改革を望むものである。世論の盛り上がりを望みたい。  


Posted by ガロア at 20:57Comments(4)教育・福祉

2011年07月05日

加藤秀視講演あり !!

子どもたちの未来のため、一緒に行動しよう!!

来る7月8日金曜日午後6時30分より、読谷村文化センターにて、
『やさしさの「声かけ」運動を実践する村民総決起大会』が開かれます。そして基調講演として、加藤秀視氏の「だから、自分をあきらめるな!」と題する講演があります。


加藤秀視動画集
↑ の文字をクリックすると、動画集を開くことができます。すごい人物ですので、ぜひご覧ください。  


Posted by ガロア at 21:00Comments(6)

2011年06月15日

無料中国語学習サイトの紹介

 下記の多数のサイトを紹介していますが、サイトを開けなかったり音声が聞けなかったりする場合は、ブラウザを変更してみてください。大抵のサイトは「Internet Explorer 」では問題なく利用できるようです。


☆ ピンインに関する知識
ピンインの発音練習用に音声ファイルがついています。パソコンの前で、いつでも発音練習できる便利なサイトです。次のページには四声練習コーナーもあります。
http://www.cc.cuc.ac.jp/~zhao/pinyin.htm

☆ 中国語が大好きです。
音声付で中国語が学べます。
中国語の辞書もついています。
http://jp.chinese.cn/?gclid=CIDkufyaoKkCFQXabgodwUN5sg

☆ パンダと学ぶ中国語
紛らわしい発音の聞き分けチェックがとても便利です。
http://saigusa.com/

☆ あいうえお中国語
中国語の基本的な発音から中国語検定4級くらいの内容までを、音声ファイルつきで紹介しています。チャットやメーリングリストでの交流もできます。
http://www50.tok2.com/home/chinese2/

☆ 外部リンク中国語発音塾
「中国語ジャーナル」サイトで連載中のコーナーです。多くの人が苦手とする発音をターゲットに、音声つきでじっくりコーチしてくれます。
http://www.alc.co.jp/china/study/juku/index.html

☆ Click中国語
日本語をクリックすると、中国語訳が表示されます。音声は出ませんが、文法が勉強できます。
http://www.tcp-ip.or.jp/~tengjing/hanyu/hanyu.html

☆ 外部リンク少し話せると10倍楽しい中国語
人気メールマガジン「50代のおじさんが5ヶ国語を話す」の著者による中国語の発音練習やクロスワードパズルなど、楽しい内容のサイトです。
http://www.lcv.ne.jp/~tossypdj/chinese.html

☆ 外部リンクBOBの中国語
音声つきの中国語講座です。音声は本場中国人の方の録音によるものです。場面設定があってわかりやすいです。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~bobsan/chiese.htm

☆ ゴガクル
NHKの語学講座に関連した無料会員制サイト。
http://gogakuru.com/chinese/

☆  iTunes プレビュー Podcast 言語コース
iTunesからダウンロードできるポッドキャスト番組の一覧。言語コースだけでも膨大な量が登録されている。より詳細な番組検索は、iTunesインストール後に「iTunes Store」から行おう。
http://itunes.apple.com/jp/genre/podcasts-education-language/id1469

☆ You Tube 中国語講座無料教室
<復習用 授業 動画> 初心者
http://fchi.web.fc2.com/syosinsya1.html
http://fchi.web.fc2.com/syosinsya2.html
<復習用 授業 動画> 初中級
http://fchi.web.fc2.com/syotyuukyuu1.html
http://fchi.web.fc2.com/syotyuukyuu2.html
http://fchi.web.fc2.com/syotyuukyuu3kyuu.html
<復習用 授業 動画> 中上級
http://fchi.web.fc2.com/tyuujyoukyuu.html

ネット塾 中国語無料講座
http://www.youtube.com/watch?v=rgAQnQTyWGI


★ 中国語検定 準4級 単語の家
mixiのアプリです。
http://mixi.jp/view_appli.pl?id=29932

★ タダ英語&タダ中国語
mixi内のコミュニティです。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=677154

★ 日本語・英語・中国語
mixi内のコミュニティです。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=348250

★ 中国語、漢字
mixi内のコミュニティです。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3404

★ カニチィ
SNSで、日本語と中国語の両言語で参加できます。
http://kanichi.jp/?m=pc&a=page_o_home

★ facebook
SNSで、英語、中国語、日本語など多数の言語で参加できます。
http://www.facebook.com/

★ Lang-8(ランゲート)‐語学学習者用無料添削SNS
SNSで、英語、中国語、日本語など多数の言語で参加できます。
お互いにお互いの言語を教え合うことができるサイトです。
http://lang-8.com/  


Posted by ガロア at 08:43Comments(0)教育・福祉

2011年06月11日

無料英語学習サイトの紹介

 現在は、情報化社会となり、素晴らしいサイトがどんどん公開され語学学習も無料でできるようになってきています。後は私たちのやる気次第です。どんどん活用して「活用するノウハウ」を蓄積しそれをまた他の人たちにも紹介してほしいものです。外国語を勉強することは、若い人たちには学校の勉強や仕事に役立ち、年取っても記憶力の鍛錬にもなり、認知症にもなりにくくなるものです。
 また、何よりも外国との相互理解にも役立ち、ささやかながら平和にも貢献するものとなり得るものです。ぜひ多くの方に外国語を勉強することをお勧めします。
 ここで紹介されているサイト以外にも素晴らしいサイトをご存知の方は、ぜひご紹介ください。


☆ フォニックス 元気イングリッシュ
 英語を発音も含めて基礎から勉強したい方には、次のサイトは結構いけると思います。フォニックスというアメリカンスクールなどでも教えている方法で、英文をきれいな発音で読めるようになります。幼児や小学生を含めて初心者にはうってつけのサイトだと思います。
 発音はゲームを通して、また無料英語学習の絵本を使って勉強する事も出来ます。
http://www.genkienglish.net/phonicsj.htm


☆ 英語学習で、発音などが本格的に勉強出来るサイトです。とてもすごいとしか言えないサイトです。

↓詳しく英語の発音やイントネーションを学びたい人のために
http://kccn.konan-u.ac.jp/ilc/english/index.html

↓発音をさらに本格的に学びたい人のために
 舌や唇などの動きが動画で詳しく分かりやすく表示されます。
http://www.uiowa.edu/%7Eacadtech/phonetics/english/


☆ NHK番組コレクション 100語でスタート!英会話
 NHKのテレビで放送された語学番組を、You Tube で、繰り返し何度でも無料で視聴することができます。
http://www.youtube.com/NEPYOU


☆  Language Guide. Org
 絵をカーソルで触れるだけで英語の発音が聞けます。
英語 (English)の他に、 イタリア語 (Italiano)アラビア語 (عربي)
スペイン語 (Español) ポルトガル語 (Português) 標準中国語 (普通话)
フランス語 (Français) ロシア語 (Русский) 日本語 (日本語Nihongo)
ドイツ語 (Deutsch) ヘブライ語 (עברית)ヴェトナム語 (Tiếng Việt)
ヒンディー語 など、多数の言語が学べます。
http://www.languageguide.org/jp/


☆ 簡単な英語を覚えてからゲームで復習できます。初心者向けですが、絵を見ながら単語をを覚えるのはいいと思います。  英語のほかにも多くの言語が学べます。
http://www.digitaldialects.com/Eigo.htm
http://www.digitaldialects.com/index.htm


☆  Weblio英和辞典・和英辞典
 英和辞典・和英辞典の検索のし方
検索ボックスにキーワードを入力して「項目を検索」ボタンをクリック。
英語を入力すれば英和辞典で、日本語を入力すれば和英辞典で意味を検索できます。
 英和辞書のスピーカーのアイコンをクリックすると、英語の発音が聞けます。
http://ejje.weblio.jp/


☆ 英辞郎on the WEB
 単語を調べると、変化形や同意語、多くの用法が提示されるので、英作文の勉強にとても役立ちます。
http://www.alc.co.jp/


☆ 中学生の英語 基本例文集
 基本文を何回も書いて覚えてください。その後、ここでチェックできるようになっています。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2498/esel1.html#esel01


☆ 英文Eメール (定型文・例文集)
 一人で英語力をつけるには、とにかく書きまくることにつきます。定型文・例文集を参考にして英文を書きまくり、覚えてしまってください。
http://www.alse-net.com/column/email-reibun.htm


☆ 英語plus ビジネス英語の例文集
 ビジネス英文メールを書くためのサイトです。よく使う英語の膨大な例文集で仕事をスムーズにしてください。
http://www.eigoplus.com/


☆ Facebook
 mixiは日本向けで日本語しか利用できませんが、Facebookは世界向けで世界各国の言語で利用できるようになっています。外国人の友達を作って外国語を勉強しようと考えている人にはとても役立つサイトだと思います。もちろんmixiのように、日本人同士の交流にも利用できます。
http://howtousefacebook.blog81.fc2.com/


☆ オンライン英会話のe-com英語ネット映像教材
 Youtube放送局 動画で生の英語を聞きながら英語の勉強ができます。上段者向けです。
http://www.youtube.com/user/ecomenglish?v=SrrSFVOXgg8&feature=pyv&ad=8848200235&kw=%E8%8B%B1%E8%AA%9E&gclid=COys34ul4qcCFUSGpAodoVQd9w


☆ スクリーンプレイ・シリーズ
 名作映画完全セリフ集『スクリーンプレイ・シリーズ』というのがありますので、紹介いたします。映画の完全セリフ集とDVDを利用して英語を勉強しようとするものです。映画好きの方にはぴったりの英語学習法だと思います。 「完全セリフ集とDVD」は無料ではありませんが、それほど高くありません。

名作映画完全セリフ集『スクリーンプレイ・シリーズ』
http://www.screenplay.co.jp/sp_series/about.html


☆ つぶやき英会話学習法
 浅見隆氏の英語学習法が紹介されています。
http://bizacademy.nikkei.co.jp/language/mst_engcnv/list.aspx  


Posted by ガロア at 07:05Comments(1)教育・福祉

2011年06月09日

「生活習慣」と「休む技術」の大切さを認識しよう!

   ガロア通信第9号のテーマは「生活習慣」と「休む技術」です。
 「ガロア通信第9号」では、夏休みの過ごし方と夏休みの勉強の仕方などについて述べていきたいと思います。
 この夏休みの過ごし方で皆さんの学力や健康は大きく左右されるものです。生徒の皆さんは、夏休みの間も毎日早寝早起きをして朝ご飯もちゃんと食べるようにしてください。
 毎朝決まった時刻に起き、太陽の光を浴びながら体を動かすことは心身の健康にとても良く、効率よく勉強することもできるものです。

   生活の乱れが、生徒の学力と体力を低下させている!
 2009年7月2日の琉球新報朝刊に『「生活の乱れ原因」県内小中生の学力・体力低下』という記事が載(の)っていました。
 琉球大学の西本准教授よると、全国学力テストの小学国語・算数の平均正答率と朝食摂取率、規則正しい起床、体力テストの県別平均点などを分析した結果「生活が乱れていると、学力も体力も低い」ことが分かったとのことです。
 「沖縄の児童・生徒の学力と体力が全国で最も低い」大きな原因の一つは、生活習慣の乱れにあったのです。
 琉球新報朝刊の同じ面には、ACジャパン(旧「公共広告機構」)が、「(沖縄の子供達の)就寝の遅さが、集中力の低下や深夜はいかい、性の早熟化、生活習慣病、情緒問題を招くとし、小学校低学年までは午後9時、高学年でも午後9時半までに寝かせることを呼びかけている。」との記事が載っていました。

   人間の脳は目が覚めてから15~16時間後に眠気を感じる!
 久留米大学内村准教授は「人間の脳は目が覚めてから15~16時間後に眠気を感じるようにできており、休日の起床時間が遅くなるほど、夜寝る時間も遅れてしまう。結果的に睡眠不足の状態で月曜を迎え、体調を崩(くず)す人も多い。また、休日と平日の起床時間の差が大きい人ほど不眠やうつ傾向が目立つ。」と述べています。

   「月曜病」も、生活の乱れが原因である!
 週のうち、火曜日は勉強するにも仕事をするにも最も能率が上がるが、月曜日は心身の状態が最も悪い曜日とされています。また、「だるい」「胃や腸の具合が悪い」など、体の不調が最も訴えられるのも月曜日です。
 こうした月曜日の心身の不調は「月曜病(ブルーマンデー症候群)」と呼ばれています。この月曜病は、週休2日制になって増えたことが報告されていますが、休日の間の遊び疲れだけでなく、夜遅くまで起きたり朝遅くまで寝ていたりしていたことが最も大きな原因だと考えられています。

 余談ですが、アメリカには「ブルーマンデー・レモン」というジョークがあるそうです。「レモン」は「欠陥品」を表す俗語ですが、このジョークは、月曜日に製造された自動車のエンジンは故障が多いので、誰も買わないという意味だそうです。

 ある統計によると、会社を休みたくなる日は圧倒的に月曜日が多く、また仕事上のミスも月曜日の午前中に増加しているとのことです
 また、心筋梗塞(しんきんこうそく)などで死亡する人は、ほかのどの曜日よりも月曜日が多く、自殺者も月曜日が最も多いそうです。

 このように、土、日2日だけの休日の生活の乱れでも、翌日の生活や心身の状態に悪影響を与えるのですから、夏休みのような1ヶ月以上もある長期の休暇では、心身の健康にさらに大きな影響を与えるであろうことは、容易に理解できるかと思います。

 夏休みの間夜遅くまで起きていると当然朝起きるのが遅くなります。そして起きるのが遅くなると夜寝る時間が遅くなってしまいます。まさに悪循環です。こうなると時差ボケのような状態になり、昼間は頭が重くボーっとなり体もだるくなってしまうものです。そしてさらにひどくなると、自律神経失調症になって病気になったり、ウツになったりすることさえあるのです。

 毎年のことですが、夏休み明けは授業中にぼんやりしたり、体がだるいなどの体調不良を訴えたりする生徒がたくさんいます。こうなると当然勉強にも身が入らず、学力低下の原因となってしまうのです。またひどい場合は、不登校になったりする生徒さえいるのです。

 そうならないためにも、みなさんは夏休みになっても必ず毎日早寝早起きをして朝ご飯もちゃんと食べるようにしてください。

   朝は疲れていても時間通りに起きよう!
 それでは「休む技術」について話したいと思います。
 休みの日は、疲れているからと朝遅くまで寝ていたくなったりするものですが、これは体内時計のリズムを狂わす原因となるものですから、絶対に避けるべきです。たとえ疲れていても朝は遅くまで寝たりしないで、昼寝をするか夜早めに寝ることによって疲れを取るべきです。
 ただ、昼寝をする場合、健康な人は1時間以上は寝ないように気をつけなければなりません。1時間以上も昼寝をしてしまうと夜寝付きが悪くなってしまい逆効果だからです。
 また、昼寝をする時間帯としては、午後1時前後から2時くらいが最適です。
午後1時から2時くらいは、昼食で食べた胃の中の食物を消化させるのにエネルギーが消費されるので、頭があまり働かないうえ、夏暑い時間帯なので、勉強するには効率も悪いものです。また、眠気を感じる時間帯でもあるので昼寝には適しているのです。

    夏休みには積極的に昼寝をしよう!
 人間にとって「休む」のに最も良い方法は「寝る」ことです。寝ることによって心も体も休めることが出来るのですが、睡眠にはそれ以外にも大切な役割がたくさんあります。
 まず、寝ている間に成長ホルモンや女性ホルモンなどいろんな種類のホルモンが多く分泌されます。
 また、1日のうちで一番頭の働きが良いのは、起きてから2、3時間後だと言われています。昼寝をすると、その頭の良い状態が2回も作れることになります。さらに、睡眠中には、起きている間に勉強したことを脳の中で整理し記憶させる作業も行われます。
 ですから、夏休みの間は、積極的に昼寝をした方が学力向上にもつながるのです。

   夏休みも外でいっぱい遊ぼう!
 生活不活発病というのがあって、たとえ健康な人でも、家の中でゴロゴロしてばかりいると体も頭もどんどん衰えていくことが分かっています。(ガロア通信第3号参照)
 夏は暑いからとついダラダラしがちですが、休んでいるのでもなく頭や体を使っているのでもない中途半端な状態でいると、体力も記憶力や思考力なども弱ってしまいます。
 また、昼間運動して適度に疲れていると夜も眠りやすいものですが、昼間何もしてないでゴロゴロしていると夜の寝付きも悪くなるものです。そして、夜ちゃんと眠れないと、昼間だるくなってまたダラダラしてしまうことになるのです。
 夏休みを楽しく過ごすためにも、ぜひ外でもいっぱい遊んで体を動かして欲しいものです。

 ゲーツという学者の研究によると、運動の能率は午前より午後の方があがり、勉強の能率は午後より午前の方があがるとのことです。
 涼しい朝は家で勉強し、昼食後は昼寝して、午後は友達と外で遊ぶというのが理想的かも知れません。

 遊びについてですが、ゲームをしたり一人で遊んだりするよりも、友達といっぱい会話のある遊びをしている子供達は、国語力がとても伸びているという報告もあります。
 仲間同士遊ぶと話し合うことが増えます。また、意見が対立して言い合いになったりすることもあるものですが、そこで解決策を模索して話し合ったりすることが、国語力を伸ばしているのだろうと推測されています。  


Posted by ガロア at 15:28Comments(0)教育・福祉

2011年05月31日

積み重ねの科目と暗記科目の勉強法の違いを知ろう!

 ガロア通信第14号のテーマは「積み重ねの科目と暗記科目の勉強法」です。
 勉強はただ一生懸命(けんめい)やれば良いというものではなく、その科目にあった勉強法というものがあるものです。その基本的な勉強法を知らなければ、いくら努力しても成績が伸びないということになりかねないので、注意が必要です。
 ガロア通信第14号では、積み重ねの科目と暗記科目に大まかに分けて、その性質と勉強法について説明したいと思います。

積み重ねの科目の勉強法

 積み重ねの科目とは、算数・数学のように積み重ねて学んでいく科目のことです。
 積み重ねの科目は、必ず基礎から一つずつ積み重ねて勉強していかなければなりません。  
 例えば算数の場合、かけ算が出来ないとわり算は絶対に出来ません。そして、かけ算・わり算が出来ないと、その後の少数や分数などの計算が出来なくなってしまいます。

 また中学生の場合、1年の教科書が分からないと2年の教科書を理解することが出来ず、2年の教科書が分からないと3年の教科書が理解出来ません。ですから、積み重ねの科目は、たとえ中学3年生でも中2、それでも分からなければ中1、あるいは小学校のからと、どんどん掘り下げて出来るところから勉強することがとても大切です。

 積み重ねの科目の苦手な人は必ずどこかでつまずいているので、先生にチェックしてもらい、そこから勉強していく必要があります。そうすると、ほとんどの生徒が大学の入試問題まで、解けるようになります。このように積み重ねの科目は、基礎から一つ一つ確実に学んでいくことが不可欠なのです。

     積み重ねの科目は、ある程度以上習熟する必要がある !
 わり算はかけ算が分かれば出来るわけですが、かけ算がやっと出来るような状態でわり算を勉強すると、教える側も習う側も困難を感じ苦しい思いをします。そして、計算は遅く間違いも多いうえ何よりも生徒がきつい思いをするので勉強嫌いになりかねません。ですから積み重ねの科目は、ただ分かるだけではすまさず、ある程度以上すらすら出来るようになるまで勉強することがとても大切です。

 積み重ねの科目は、一生懸命勉強してもすぐ成績が伸びるとは限りません。また、基礎ができていなければ、試験範囲だけをいくら勉強しても成績はあまり伸びません。勉強するときは、その点にとても気を付けるべきです。

暗記科目の勉強法

 暗記科目は、積み重ねの科目ほどは前後の関係がなく、学年の関係もあまりない !
 例えば、社会の地理が分からなくても歴史は学んで理解することが出来ます。また、地理や歴史は分からなくても、公民は学んで理解する事が出来るのです。さらに同じ科目、例えば地理で、アジアの事が分からなくてもヨーロッパのことは学ぶことが出来るし、アジアのこともヨーロッパのことも分からなくてもアメリカのことは学ぶことが出来るということです。

 そういうわけで、暗記科目は試験範囲だけを勉強しても十分いい成績を取ることができ、記憶力と読解力さえあれば成績の伸びやすい科目だと言えます。

     暗記科目は、まず教科書を読め !
 暗記科目は、まず教科書を繰り返し何度も読み理解することが大切です。暗記科目の苦手な生徒は、間違いなく教科書を良く読んでいません。教科書は出来たら10回以上、少なくとも5回以上は通読するようにしてください。その場合、表やグラフなどにも目を通すことが大切です。
歴史でしたら、まだ習ってなくても教科書を最初から最後まで目を通し、流れをつかんでおくことも大切です。
 また、読んでも理解できないところは、調べたり質問したりして理解することが大切です。暗記科目と言っても、理解しないままで覚えようとすると大変な苦労を伴うものです。

     暗記科目は、まず用語を覚えよ !
 教科書を何度も読んだら、次に用語(太い字で書かれている部分)を覚えることです。特に漢字の部分は、漢字も書いて覚えることが大切です。用語をひらがなで書く人がいますが、それはまずいやり方です。漢字には意味があり、意味が分かるとずっと記憶しやすくなるからです。そして、教科書を読んだり漢字を覚えたりすることは国語の勉強にもなり、国語力が伸びるとさらに暗記科目に強くなれるのです。

     暗記科目は、まず覚えてから問題を解け !
 すぐ問題を解こうとして「むずかしい、むずかしい」と言う生徒がけっこういますが、これでは時間を無駄にするだけです。
 例えば、イギリスの首都がロンドンだと覚えたことがなければ「イギリスの首都はどこかな」といくら考えても分かるはずがありません。暗記物は、まず覚える作業をし、それから覚えているかどうか確認するために問題を解くようにしてください。そして、覚えてなかったところは、また覚え直すのです。

     疲れているときや眠いときでも、暗記物は勉強できる!
 疲れているときや眠いときは、計算したり文章を読んだりするのはとても効率が落ちます。しかし、睡眠学習法という方法があるくらいで、漢字や英単語、英文などを覚えることはけっこう出来るものです。
 眠いときはもちろん寝た方が良いのですが、受験前などでどうしても勉強しないといけないときは、単純な暗記作業をやると良いでしょう。
 例えば、英単語や英文を覚えるのでしたら、読みと日本語訳を交互に声に出して言いながら書いていると、意外と覚えられるものです。

     暗記科目に強くなる究極の秘訣は「暗唱すること」にある !
 大切な部分は暗唱できるようになるまで何度も音読し、時間を見つけてひんぱんに暗唱するようにしていると、良く覚えられるだけでなくその後の暗記科目の勉強そのものが楽になってきます。

     暗唱することには、二つの効果がある !
 まず、暗唱すると覚えやすいということです。暗唱するためには、その語句を覚えないといけないので、覚えようとする意識が高まり、読むだけのときよりも遙かに覚えやすくなります。
 次に、毎日何かを暗唱していると記憶力が強化されるということです。そして記憶力が強化されると、今までと同じ時間勉強しても、より楽によりたくさん覚えられるようになります。 
 暗唱する回数と量を増やせば増やすほど記憶力は強化されるので、ぜひ毎日何かを暗唱するようにしてほしいものです。

 暗唱のすごいところは、歩きながらでも、掃除をしながらでも、風呂に入りながらでも、人を待ちながらでも、やる気さえあればいつでもどこでも出来るという点です。

 教訓などを暗唱していると、それが心の奥深いところに染み込んでいき、その人の考え方や生き方にも大きな影響を与えるようになっていく!
 幕末の志士たちを初め、明治初期の多くの日本人達は、国内だけでなく外国からも高く評価されているものです。
 「青年よ大志を抱け」の言葉で有名なアメリカの教育者クラーク博士は、当時の日本人学生達の高い志と非常に優れた学習能力に驚かされたと日記に書いています。

 当時活躍した日本人の多くは、幼い頃から四書五経(ししょごきょう)と呼ばれる漢書を学んでいます。四書五経とは、「君子が国家や政治に対する志(こころざし)を書いた漢語の書物」の事ですが、当時の人たちは、その四書五経を徹底的に素読(そどく)し暗唱もしています。
 その結果、高い志と優秀な学習能力を備えた人物が大勢排出したというわけです。  


Posted by ガロア at 22:36Comments(0)教育・福祉

2010年02月09日

バイアスの危険性について知ろう!

 今日のテーマは「バイアス」です。
 去年行われた衆議院議員選挙や、津波・地震対策、いじめ、世界で大流行している新型インフルエンザ、学力向上などには、この「バイアス」が大きく関係しています。

 2004年12月に発生したスマトラ島沖地震では、インドネシアのスマトラ島沖で発生した津波が、インド洋沿岸地域を始めアフリカの東海岸にまで到達し、甚大(じんだい)な被害を引き起こしました。この地震と津波で22万7千人が亡くなっていますが、インターネットで入手した写真を見ると、多くの人が押し寄せてくる波をのんびりと見ていて被害にあっていることが分かります。

 また、6年前に韓国で起こった地下鉄火災は200人もの人が亡くなる大惨事でした。
しかし、事件後に報道された写真には、火災が始まり煙が充満してきた車内に、人々が平然と座っている姿が写っていたのです。火災はゆっくりと拡大していたので、人々が速やかに避難行動を取っていたら、多くの人々が助かっていたのです。

「多数派同調バイアス」が働いたため、人々はすぐには逃げなかった!
 インドネシアなどでは、津波に対する知識が不足していただけでなく「多数派同調バイアス」が働いていたと専門家は分析しています。
 韓国の地下鉄火災事件の乗客にもこの「多数派同調バイアス」が働き、大惨事につながったのだろうと分析されています。

 バイアスとは英語のbiasのことで、「思い込み、先入観、偏見」といった意味です。そして「多数派同調バイアス」とは、自分以外に大勢の人がいると、取りあえず周りにあわせて行動しようとする心理状態のことです。
 つまり、周りには逃げようとする人が誰もいなかったので、危機が直前に迫るまで誰も逃げようとしなかったというわけです。

 「多数派同調バイアス」に関しては、次のような実験があります。
 学生寮で事前に訓練とは知らせずに非常ベルを鳴らすと、1人部屋の人はすぐ出てくるが部屋の人数が増えるほど、出てくるのが遅くなり避難が遅くなるという結果が出たのです。周囲にいる人が多ければ多いほど、自分の考えや判断で行動するのではなく、まず周囲の人々の様子を見るため、行動に移すのが遅くなってしまうのです。

 「多数派同調バイアス」と似たものに「集団同調性バイアス」があります。
「集団同調性バイアス」とは、常識的には考えられない行動でも「他の人がやってるから、大丈夫だと思った」とか「他の人がやってるのに自分だけやらないと損だ」と思ってついやってしまう心理状態、あるいは、集団でいると自分だけが他の人と違う行動をとりにくくなる心理状態のことです。

 先月30日の衆議院議員選挙では「民主党への風」が吹いたと言いますが、その風を吹かせたのはマスコミの影響が大きいと言わざるを得ません。「民主党が優勢」と繰り返し何度も放送されるので、そこに集団同調性バイアスが働き、民主党に投票する人がますます増える結果となったのです。
 ご存知のように、4年前は自民党に風が吹き、自民党が圧勝したわけです。

 ただ、4年前の衆議院選挙でもそうでしたが、特定の政党への風が吹きすぎると、政治的に有能な人が落選し、疑問に思うような人が当選したりします。
 今回民主党の比例東海ブロックで初当選した磯谷香代子さんは、国会議員を目指そうという気持ちは全くなく、親しい民主党参議院議員に頼まれたため、断り切れずに立候補者名簿の最下位に名前を載(の)せただけだったそうです。

 日本人には元々、みんなと同じ行動を取りたがる国民性があるとのことで、次のような小話があります。

 日本人は日本丸という船に乗っているのだが、みんなが船に均等に乗るようなことはせず、片方にかたまって乗るので、船が傾いて沈没しそうになる。そうなると「大変だ。日本が危ない。」と大騒ぎして全員がもう片方に大移動する。すると今度は船はその方へ傾いて沈没しそうになる。すると又大騒ぎして前のところへ大移動する。そういう風に大騒ぎをくり返しているのだが、日本人はとても器用なので、日本丸が沈没することはない。

学校などでの「いじめ」にも「集団同調性バイアス」が働いている!
 集団の中で誰かがいじめられていると、いじめられている人を助けようとする人はいないが一緒になっていじめる人は多かったりするものです。こういうことは、ネット上でも良くあることです。

他府県に比べて沖縄では、勉強もインフルエンザ対策も、テーゲー精神のために徹底されていない!
 最近ではACジャパンが、子供の基本的な生活習慣作りを応援しようと、テレビなどで「早寝早起き朝ごはん」運動をしています。また、学校からもそういった関係の印刷物が配られているのですが、それでも、9時過ぎても外で遊んでいる子供達をまだ見かけます。
 夜遅くまで起きていると性的に早熟になることが指摘されていますが、性的に早熟するというのは、体が早く大人になることを意味し、体が十分できあがらないうちに成長が止まることも意味します。身長も早く伸びが止まってしまうのです。

 それから、新型インフルエンザについてですが、沖縄は全国平均の19倍も流行しているとのことですが、これは今年の新型インフルエンザに限らず、毎年流行る通常のインフルエンザについてもだいたい同じです。インフルエンザは気温が低く空気が乾燥している時に伝染しやすい性質を持っています。しかし、全国で一番温かく湿度も高い沖縄で夏場にインフルエンザ患者が多くなることを専門家は「ナゾだ」としています。
 しかし、これは沖縄のテーゲー精神によって、手洗いなどの対策が徹底されてないためだと私は見ています。

自分の目で見て自分で考え、自分で判断し自分から行動する習慣を身につけよう!
 このバイアスに陥らないためには、正しい知識を学び、それに基づいて正しい判断をし、まず自分が率先して行動することです。それが私たちの身を守り、学力を向上させ、社会をより良い方向へ発展させる原動力となるのです。

「多数派同調バイアス」や「集団同調性バイアス」を良い方へ生かそう! 
 鳩山新首相の鳩山家は、鳩山首相の子供まで5代に渡って東大卒で、政治家としても大物を排出(はいしゅつ)しています。
 豊田 穣著『英才の家系―鳩山一郎と鳩山家の人々』には、その鳩山家の教育法について書かれています。

 毎朝午前3時半に起床し、2時間ほど勉強する。1日に勉強する分量を決めて、それが終わると自由にさせた。勉強は順を追ってさせ、無理はさせなかった。
 幼少の頃から善悪の判断には厳(きび)しく、悪いことをすると叱った。また遊びを重んじ、年齢に応じて、おはじき、てまり、凧、コマ,囲碁、将棋、ビリヤード、器械体操、オルガン、ピアノ、すもう、テニスなど、時間を作って親子で遊んだりした。

 ここで、親子で遊ぶことは、家族のつながりを密にし、親子の信頼関係を強めることにもなるなど、とても重要な役割を果たしています。

 私たちは朝3時半に起きて勉強することは出来ませんが、6時に起きて勉強することは出来ます。小学生は朝6時、中学生は5時半、高校生は5時に起きて勉強するようにすれば、沖縄県の学力は、たちまち全国トップレベルになるはずです。
 「早寝早起き朝ごはん」運動が浸透して、より多くの子供達が朝早く起きて勉強もするようになることを期待しています。  


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2009年12月01日

体の使わない機能・能力は衰える!

 体の使わない機能・能力は衰える!   
 今回のテーマは「生活不活発病(せいかつふかっぱつびょう)」と「学習能力の向上」です。そして、この2つに共通していることは「使わない機能・能力は衰え、良く使う機能・能力は向上する」ということです。

 生活不活発病は廃用症候群(はいようしょうこうぐん)とも呼ばれ、病気や加齢(かれい)、ケガ、ストレスなどにより生活が不活発になることが原因で、体だけでなく心や頭の働きも含めた全ての機能が低下することを言います。
 生活が全体的に不活発になると「使わない機能・能力は衰える。」という自然の法則に従って全身の機能が低下するのですが、
                
1,関節が固くなったり、骨がもろくなったりする。
2,筋肉の力が落ちたり、心臓や肺など内蔵の働きが弱まったりする。
 といった体の機能だけに限らず、頭や心の働きの
3,周囲への関心や知的活動、生活全般に関する意欲などが低下する。
4,感情が乏(とぼ)しくなったり、「うつ」傾向になったりする。
5,記憶力や判断力が低下する。
               
など、感情面や精神面の働きから学習能力に至るまで、生活活動に関係するすべての機能・能力が低下してしまいます。

 子供は外で遊ぶことも大切だ!
 生活不活発病は高齢者に出やすいのですが、家に閉じこもりがちな若者や子供にも出てきます。
 成長期にある子供たちの生活が不活発になると、子供たちの心身の発達に大変な悪影響を与え、一生取り返しのつかない事になりかねません。
 現在、子供の骨折が30年前の2倍に増えているそうですが、そのことと子供たちが外で遊ぶ時間が大幅に減ってきていることと決して無関係ではありません。
 家の中に引きこもりがちの人は、どの年代でも心身の病気になりやすく、精神状態も不安定になりやすいものです。
 そのことを防ぐためにも、特に子供たちには外で友達と伸び伸び走り回って遊んで欲しいものです。
 
 生活を活発にして、生活不活発病を防ごう!
 生活不活発病では多くの機能・能力が同時に低下していくので、筋力の低下などのような一部の症状だけを治そうとしても真の解決にはなりません。
 うつ状態や一見「認知症」のような知的活動の低下の場合も、「心のケア」だけでなく生活不活発病としての対策が必要となります。
 また理由は何であれ、昼間も横になっている生活が続くと、立った時に血圧が下がって気分が悪くなり、めまいや立ちくらみがする起立性低血圧が起りやすくなりますが、気分が悪いからと更に寝ていたりすると症状を一層悪化させることになってしまいます。
 生活不活発病に関していえば横になって休めば休むほど悪化するので、注意が必要です。

 生活不活発病を防いだり改善したりするには、まず生活を活発にすることが大切です。
 生活が不活発になるのは「何をしても面白くない」といった精神的なものが大きいので、もっと積極的に社会に参加して人との交流を保ち、生きがいのある生活を送るようにすることがとても大切です。

 専門家の指示に従って積極的なトレーニング(リハビリ)をしよう!
 今までは、お年寄りなどが、退院後に寝たきりとなり、そのまま歩けなくなったりすることが問題となってきましたが、これは、入院中にベッドに横になっていることが多かったことが原因となっています。
 また、以前では、手術後安静にするのが基本でしたが、早い人では、翌日からリハビリを開始し、早く回復できるようになってきました。
 スポーツ選手などでは、ケガの後の安静時に、けがの部分以外は積極的に動かすことで、筋力低下を防ぎつつケガの回復も早めています。

 筋力トレーニングをした後体を休めていると、3時間ほど成長ホルモンがよく分泌されます。その成長ホルモンには、成長を促す働きの他に、免疫力を高めて病気や傷の治りを早くする、脂肪代謝の促進、若さを保つアンチエイジング、筋肉の強化、新陳代謝を良くするなどの働きがあります。
 今年4月に読谷村健康増進センターが完成しましたが、村民は大いに利用したいものです。

 知的能力・学習能力を強化しよう!
 生活不活発病に関連することですが、知的能力を鍛錬(たんれん)することによって、周囲への関心や生活に関する意欲を高め、記憶力・判断力などの学習能力を向上させることができます。
 そして、精神活動が盛んになると感情が豊かになり、生活不活発病によるうつなどの症状も改善します。
 また、知的能力を鍛錬して学習能力が向上すると、世の中の速い変化にもついて行きやすくなり、対人関係の改善にも役立ちます。
 そしてもちろん、小・中・高校生でしたら、今までより学校の勉強が楽になり、同じ時間勉強していても成績が伸びることになります。

 知的能力・学習能力を鍛えよう!
 何度も繰り返しますが、人間には「使わない機能・能力は衰(おとろ)え、良く使う機能・能力は向上する」という性質があります。
 例えば、筋肉は働かせば働かすほど発達しますが、働かさないでいると細くなります。
 また、覚えれば覚えるほど覚える能力が発達し、思い出せば思い出すほど思い出す能力が発達します。覚えすぎて頭がいっぱいになり覚えられなくなるということは全くありません。
 頭は何歳になっても使えば使うほど良くなります。私たちは老いも若きも頭をどんどん使い、いつまでも若々しい頭脳を保つようにしたいものです。(音読と暗唱を毎日やると、記憶力がとても良くなります。)

 英語と数学は毎日勉強しよう!
 英語・国語と数学・算数とでは勉強するときに使う脳の部位が異なっています。
 小学生は毎日算数と国語を勉強し、中・高校生は、数学と英語を毎日勉強してください。この2教科を勉強すると、勉強するときに必要な能力をほぼ全部使い鍛えることができます。

 機能・能力を伸ばすコツを知ろう!
 ただ、どんな機能・能力であれ、それを伸ばすにはコツがあります。例えば、いくら長い距離を歩いても、速く走れるようにはなりません。また全力で走ったとしても、ほんの一瞬しか走らないのであれば、やはり走力はあまりつきません。
 走力をつけるには、一定の時間できるだけ速く走り、それを継続する必要があるのです。 
 学習能力の場合でも、全く同じです。勉強でもスポーツでもダラダラやるのではなく、集中してやり継続することがとても大切です。

 機能・能力向上のための3つの秘訣
1,全力を尽くしてやること。
2,継続すること。
3,休息すること。

 「休息すること」もとても大切です。休息を十分取らないと疲れがたまり、努力しても機能や能力が向上しなくなってしまいます。

 仲間やライバルを作ろう!
 機能・能力向上のための3つの秘訣を実践するには、仲間やライバルを持ち、楽しんでやることが大きな助けとなります。
 ライバルがいると競争心が湧き、必然的に全力を尽くすことになります。
 また、仲間がいると、夢を語り合ったりお互いに励まし合ったりすることができ、楽しく勉強できることになります。そして、楽しく勉強できると、継続することも可能となります。

 将来の夢を心に描こう!
 それから、将来の夢や希望を常に頭に描いておくことも、勉強する強い動機付けとなります。ですから、同じ夢や目標に向かって行動する仲間たちは大切な宝物なのです。早い内にそういう仲間を作り、共に夢を語り合い行動して欲しいものです。  


Posted by ガロア at 20:55Comments(1)教育・福祉

2009年11月11日

暗唱して記憶力を伸ばそう!

 「人間の脳は、使えば使うほどどんどん良くなる」性質があります。とても重要な学習能力の一つである記憶力も、どんどん使って鍛えることで、驚異的なほどにまで強化することが可能です。今回は、その方法について紹介したいと思います。

  大きな声で暗唱することは、記憶力を強化する最良の方法である
 思い出せば思い出すほど思い出す能力が発達するわけですが、暗唱することほど、この思い出す力をフルに使用する作業はありません。それも、体を動かしながら大きな声で暗唱すると、効果がさらに倍増します。
 それでは、その例をいくつか紹介したいと思います。


   俳句を覚えて暗唱する
 バイオリンの幼児教育で有名な鈴木鎮一氏の幼稚園では、記憶力トレーニングとして子ども達に毎日小林一茶の俳句を覚えさせ大きな声で暗唱させているが、小学校に上がってみんな成績優秀な児童になっているとのことです。

 鈴木鎮一氏は「はじめは十回くり返してもなかなか覚えず、いえなかった子も、二学期になると3,4回で覚え、三学期には、1回で覚えてしまう子も育ってきます。」と鈴木鎮一著『愛に生きる』で述べています。

 10回くり返さないと覚えることが出来なかった人が、1回で覚えられるようになったということは、単純に計算すると、記憶力が10倍になったことになります。そしてその場合、ただ速く覚えられるようになっただけでなく、長い間忘れないようにもなっているものです。


    外国語を覚えて暗唱する
 次に、トロイの遺跡を発掘したとして有名なシュリーマンについて紹介します。
 彼はほとんど独学で15カ国語をマスターし自由に話せたことでも知られていますが、彼の勉強法は意外と簡単で、「非常に多く音読すること」と「多くの文を大声で暗唱すること」だったとのことです。
 彼は、毎日あまりにも大声で音読したり、暗唱したりしたので、何度もアパートを追い出され引っ越さなければならなかったほどだそうです。

 貧しかった彼は若い頃から働かなくてはならず、まとまった時間がそれほど取れなかったので、昼も夜も少しでも時間を見つけては徹底的に暗唱をくり返しました。その結果、最初弱かった彼の記憶力は、1年後には強力に強化され「印刷された英語の散文20ページを、もしあらかじめ3回注意して通読していたならば、文字通りに暗唱することが出来た。」と、彼はシュリーマン著『古代への情熱』の中で述べています。
 ちなみに彼は、その語学力を活かしてオランダやアメリカで貿易などのビジネスをやり、ついには億万長者にもなっています。


     お経を覚えて暗唱する
 3番目に、池口恵観著『左脳で記憶すると数100倍損をする』「密教秘伝<イメージ記憶法>による驚異」に書かれていることをかいつまんで紹介します。

 池口恵観氏は、小学校時代は記憶力も学校の成績もそれほど良くなかったそうです。しかし、密教の修行を続けた結果、中学、高校時代には成績がとても良くなり、「覚えようと思って精神を集中して教科書を読むと、国語にせよ、社会、数学にせよ、どの教科書の何ページの何行目に何が書かれているかが、隅から隅までことごとく頭に入った。」と述べています。

 密教の場合、修行の仕方は結構複雑なのですが、その修行の重要な部分は、お経の一種である真言をひたすら唱えるというものです。言わばお経の暗唱です。

 池口恵観氏はお経を唱えるとき、「手で目まぐるしく印契(いんげい)を組みかえながら、口で真言を絶叫する。真言を唱えるなどというなまやさしいものではない。寺の大本堂が揺れんばかりに、文字通り絶叫するのである。」と述べています。

 また、「私は経を覚えるのに、五感をフルに活用していた。経文を目で追い、それを口に出していう。同時に自分や父の読経の声を耳で聞く。さらに手は絶えず印を組みかえる。」とも述べています。
 池口恵観氏は、「密教秘法のケタ外れの記憶力の秘密の1つは、思い出す力が抜群に良くなるという点にあるのだ。」と述べていますが、これは、激しいほどの長時間に渡るお経の暗唱が、思い出す力を強力に強化している結果だと言えるでしょう。


     暗唱を習慣化しよう!
 今まで紹介したことから、記憶力を強化する最良の方法は「体を動かしながら大きな声で暗唱すること」だということが分かってもらえたかと思います。
 先に紹介したように、暗唱する材料は、俳句でも、外国語でも、お経でも何でも良いわけです。ですから、学生の皆さんには、英語の基本文を大量に覚えて大きな声で暗唱し、記憶力を強化することをお勧めします。

 英文を大量に覚えて記憶力を強化し、覚えた英文を利用して英作文練習をすると、英語が話せるようになります。これは、私の知っている中で一番効率の良い英会話習得法です。


 暗唱して記憶力を強化することは、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)の解決や、高齢者の認知症の予防や改善にも有用である
 暗唱して記憶力を強化することは、学力を向上させることにとても有用であるだけでなく、最近問題になっているLDやADHDの解決や高齢者の認知症の予防や改善にも有用なものです。
 東北大学の川島隆太教授の研究によって「音読が脳を活性化させる」ことがわかっていますが、暗唱することは、音読の何倍も脳を活性化させるものです。

 ADHD(注意欠陥・多動性障害)で、1分も暗唱することが出来なかった子でも、励ましながら毎日何回も暗唱させていると、暗唱できる時間が1分、2分、、5分、、10分と次第に増えていくものです。つまり、集中力がついてくるのです。
 他の勉強に比べて暗唱は、LDやADHDの子ども達にとっても取り組みやすいようです。一緒に早足で歩きながら暗唱すると結構喜んでやるし、幼い子どもでしたら、手をつないで歩きながらやると「キャッ、キャッ」言いながらも楽しそうに暗唱してくれるものです。

 ストップウォッチで暗唱できる時間を計り、集中できる時間が増えたことを子どもに知らせたりすると、とても大きな励みになります。


 歌を歌ったり話をしたりすることも思い出す作業の一つであるが、暗唱の方が効果は遙かに大きい
 歌を歌ったり話をしたりすることも、思い出す作業の一つです。高齢者でしたら、毎日楽しく歌を歌ったりおしゃべりしたりしただけでも、認知症の予防・改善になるものです。
 しかし、外国語の基本文を覚えて暗唱すると、「覚える能力」と「思い出す能力」の両方を鍛えることが出来る上に負荷が大きいので、認知症の予防や改善に遙かに効果があるのです。


     訓練された人に実際に会ってみよう!
 記憶力に限らず全ての人間の能力は、鍛えれば鍛えるほどどんどん良くなるものですが、それを実行するためには、訓練された人に実際に会ってみることも良いものです。
 身近で確認できるものとしては、計算力があります。珠算の有段者にもなると、驚異的なスピードと正確さで計算することが出来るものです。
 能力開発に興味のある方は、ぜひ一度は珠算の有段者が計算するところを見学し「人間は訓練するとこれほどまでに能力を鍛えあげることが出来るんだ」ということを実感して欲しいと思います。  


Posted by ガロア at 16:39Comments(5)教育・福祉

2006年05月21日

高齢化社会と、理解不足

  現在、社会の高齢化が急速に進んでいるが、現場でその仕事に携わっている人以外にその危機を認識している人は、あまりにも少ない。

 家庭内においては、嫁と姑、母親と実の娘が地獄のような生活を送っている例が増えている。
 核家族化が進み、兄弟も減り、親族の交わり、隣近所の交わりなど人間関係が希薄化したため、「私たち日本人の相手を理解する能力」が低下したことも大きな原因の一つだと思う。

 食事の例を取れば、次のようなことがある。
 高齢になれば、誰でも多かれ少なかれ、記憶力や理解力が衰える。また、味覚も変化する。しかし、その事をまず本人自身が理解していない。ましてや、嫁や実の娘はなおさらだ。だから、娘がいくら一生けんめい料理しても、いつも「マズイ」と文句しか言わない。娘は文句しか言わない母親を意地悪な親だと勘違いしてしまう。
 大家族の多い国では、若い者達は、年配者から日常生活の場でそういうことを学んでいるので、そういう単純な争いは起こりにくい。
 単なる理解不足で起こる争いは、今後極力減らすようにしなければならない。

 介護に関しても、介護する側と介護される側の理解の不足は、大きいものがある。
 介護されるものと介護するものの壁を取り払えるようなシステムが今必要とされている。昔の大家族制では、そういう壁はあまりなかったのだ。  


Posted by ガロア at 22:34Comments(0)

2005年07月18日

作業性肥大 負荷のある生活を志す 長生きと健康のために

人間の体つまり、筋肉や脳、内臓などは使わなければ退化し、適度に使うと発達(作業性肥大)する。しかし、休息を取らずに働かせすぎると萎縮するという性質があるようです。

私たちは、二十歳を過ぎると、健康な人でもなんと毎日十万個の脳細胞が自動的に死滅していくのだそうです。ストレスや睡眠不足などが続くと、それはさらに加速されます。
それで、人間は年を重ねるに連れて脳細胞が減少し、その能力を失っていくもののようです。

しかし、必ずしもみんながみんな年を取るとボケたり体が弱ったりするわけではなく、頭を適度に使い続けている人たちは、例え100才を過ぎてもボケるどころか創作活動を継続している人たちさえいます。また、体の適度なトレーニングを続けている人たちの中には、実際の年齢よりも遥かに若く健康で頑丈な肉体をしている者も少なくありません。


私たちは、普段の生活では、持てる力をほとんど使わないで生活しています。そのため、年を取り退職すると急に肉体や脳が弱体化しだし、病気にもかかりやすくなってしまいがちです。

それを防ぐために「負荷のある生活」つまり、出来るだけ筋力や頭を使うような生活をする必要が出てくるのです。
しかもその「負荷のある生活」は、日常生活の一部として行い、ずっと続けていくことが大切です。


次回は、この「負荷のある生活」を継続していくためのコツとして、
1,楽しくする(仲間を作る)
2,目的、目標を持つ
3,ライバルを持つ
などについて考えていきたいと思います。  


Posted by ガロア at 22:52Comments(2)

2005年06月30日

高齢化社会と認知症の問題

65才以上の10人に1人、85才以上の4人に一人が認知症で、
次のような症状を伴うことが知られています。
( www.e\65.net より抜粋
 http://www.e-65.net/dementia/dem08/1_8_b.html#s5 )

■妄想 : しまい忘れたり、置き忘れたりした財布や通帳を誰かが盗んだ、自分に嫌がらせをするために隠したという「もの盗られ妄想」の形をとることが多い。このような妄想は、最も身近な家族が対象になることが多い。この他に「嫁がごはんに毒を入れている」という被害妄想や、「主人の所に女が来ている」といった嫉妬妄想などということもあります。

■幻覚 : 認知症では幻聴よりも幻視が多い。「ほら、そこに子供たちが来ているじゃないか。」「今、男の人たちが何人か入ってきたのよ」などといったことがしばしば見られることもあります。

■不安 : 自分がアルツハイマー病であるという完全な病識を持つことはないが、今までできたことができなくなる、今までよりもの忘れがひどくなってきているという病感があることは珍しくなく、不安や焦燥などの症状が出現します。また、不安や焦燥に対して防衛的な反応として妄想がみられることもあります。

■依存 : 不安や焦燥のために、逆に依存的な傾向が強まることがあります。一時間でも一人になると落ち着かなくなり、常に家族の後ろをついて回るといった行動があらわれることがあります。

■徘徊 : 認知症の初期には、新たに通い始めた所への道順を覚えられない程度ですが、認知症の進行に伴い、自分の家への道など熟知しているはずの場所で迷い、行方不明になったりします。重症になると、全く無目的であったり、常同的な歩行としか思えない徘徊が多くなります。アルツハイマー病に多く、脳血管障害による認知症では多くはありません。

■攻撃的行動 : 特に、行動を注意・制止する時や、着衣や入浴の介助の際におきやすい。型にはめようとすることで不満が爆発するということが少なくない。また、幻覚や妄想から二次的に生じる場合もあります。

■睡眠障害 : 認知症の進行とともに、夜間の不眠、日中のうたた寝が増加する傾向にあります。

■介護への抵抗 : 理由はわかりませんが、認知症の高齢者の多くは入浴を嫌がるようになります。「明日はいる」「風邪をひいている」などと口実をつけ、介護に抵抗したり、衣服の着脱が苦手であること、浴室の床でころぶかもしれないことなど、運動機能や条件反射が鈍くなっているための不安、水への潜在的な恐怖感などから生じると考えられます。

■異食・過食 : 食事をしても「お腹がすいた」と訴える過食がみられたり、食べられないものを口に入れる、異食がみられることがあります。口に入れるのは、ティッシュペーパー、石けん、アイスノンの中身までさまざまです。

■抑うつ状態 : 意欲の低下(何もしたくなくなる)や、思考の障害(思考が遅くなる)といった、うつ病と似た症状があらわれることがあります。うつ病では、「気分や感情の障害(悲しさや寂しさ、自責感といったもの)を訴えることがあるが、認知症では訴えることは少ないです。



認知症の治療法と予防法としては、東北大学の川島隆太教授の提唱する「学習療法」があります。
http://www.gakushu-ryoho.jp/whats/

若いうちから頭を使う習慣を身につけておけば、認知症にもかかりにくいということです。
今後しばらく、このブログを通して、認知症を含む高齢化問題について学び、対策法などについていろいろ考えていきたいと思います  


Posted by ガロア at 22:38Comments(2)

2005年06月23日

急速に進む高齢化とその問題点

 現在日本の人口の19%が65才以上だ。後30年もすると人口の3分の1が65才以上となる予想だ。年を取ると病院と関わることが増えるが、沖縄では看護学校は減りつつある。県立看護大が出来た時に沖縄看護学校が廃校になり、浦添看護学校もやがて廃校になりそうとのことだ。
 そのため、看護師不足が深刻化し、今年は沖縄全体で看護師が約800名も不足だという。その不足分を補うために、フィリピン看護師を受け入れる予定らしい。
 行政はいったい何を考えているのだろうか。

 高齢化のために、眼科や歯科もとても忙しくなることが予想されているが、もっと深刻な問題がある。痴呆症(最近では認知症という呼び名になっている)の問題だ。この痴呆症に対する一般の人々の理解がまだ不十分なため、今、家庭内や近所づきあいなどで問題が増えつつある。
認知症に関するURL ⇒ http://www.e-65.net/
 食べたのに食べなかった。約束したのに、やった覚えはないなどというのは序の口で、浮気をしているのではないかとか、だまそうとしているのではないかとか、疑心暗鬼を持って周囲に争いを起こす人も増えて来ているのだ。本土の方では、高速道路を逆送する事件も増えてきているそうだ。

私たちは、早急に「痴呆」に対する知識を増やし、予防する方法を学ぶ必要があるのではないだろうか。  


Posted by ガロア at 22:54Comments(6)

2005年06月21日

初めまして。

これからこのブログを通して、いろいろ書いていきたいと考えています。取りあえず、今日はこの辺で、、、。  


Posted by ガロア at 17:12Comments(1)
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